人となりを感じる、生の服
今でこそ巷でちらほらと名前を聞く、オールドマンズテーラー。
R&D.M.Co-とは「Research & Development Manufacture Co-」の略です。
直訳すると、研究開発、生産(製造)事業。
ヨーロッパのアンティークリネンにインスパイアされたR&Dの手掛ける品物は、他のブランドにはない独特な雰囲気を持っています。
私が初めてオールドマンズテーラーと出会ったのは忘れもしない、仙台のとある小さいセレクトショップでした。
その時のアイテムは、ごくごくシンプルなシャツ。
リネン素材に、今となっては見慣れた糸目のボタン。
その頃は糸目のボタンを使用したアイテムが今ほど氾濫していないこともあり、細部にまでわたる、さりげないこだわりに心がときめきました。
そして何よりも、今まで触れてきた多くのリネンより、固い。
カサっとしたリネンの手触りに驚いたことをよく覚えています。
柔らかい=着心地の良さが絶対とされがちな風潮の中で、ごわっとした、触りがいがある風合いの生地はお店の中でも異彩を放っておりました。
新鮮なその手触りは、着込む程に体になじんでいくこと、きっとこれからの長い間、私と共に過ごすことを予感させました。
店員さんにこのシャツのブランドの商品は他にあるか問うと「もう在庫がない」とのこと。
ほぼ不定期に近い入荷で、このブランドは糸から作っているので商品数自体が少なく、入荷数も少ない、、との答えでした。
仕事柄か、知らないブランドや新しいブランドの商品が気になった場合は、まずブランドの人となりを調べてから購入することが多いのですが、即決です。
人となり、、、ブランドをさして使うのは違和感がありますが、オールドマンズテーラーの場合は「人となり」という言葉がしっくりくるような気がします。
作り手の拘りだったり、素材の取り合わせ、魅せ方、、、想いどころか、息づかいまで感じられそうな、生の服。
オールドマンズテーラーのストライプ
オールドマンズテーラーといえば、シンプルな無地のものを思い浮かべる方が多いと思いますが、柄が入ったものまで、たくさんのファブリック達がリリースされています。
今回はその柄の中でも、オールドマンズテーラーの代名詞とも言えるストライプに焦点を当ててみます。
その他のオールドマンズテーラーの柄については、こちらの記事で紹介しています。
こちらもぜひご覧ください!
1.cambridge(ケンブリッジ)
ブルーとホワイトという、ごくベーシックな取り合わせ。
2.bates
3.Royal(ロイヤル、ローヤル)
白をベースとした、ストライプ。
4.Thames(テムズ、テームズ)
淡めのブルーの色を基調とした、R&Dでは珍しい色の多い、細いストライプ。
5.neil
6.butcher stripe(ブッチャーストライプ)
R&Dでは珍しい、プリントによるストライプ。
深いネイビーに、ホワイトがよく映えています。
またプリントのストライプにはこのタイプもあります。
7.stripe
こちらは特に名前がない、、、のかな?!
よく「ストライプ」と表記してあります。
8.bridge
9.Grain
私の思い出のストライプと言ったらこちら。
10.gents
11.Sardine
様々なピッチのストライプ。
12.London(ロンドン)
私が「R&Dのストライプ」と思い浮かべるのはこのストライプです。
13.Smith(スミス)
フロントにストライプが入ったもの。
マルシェバッグやエプロンはもちろん、R&Dのブランドのはじまりとなる「クロス」もこの柄がでています。
Loyd(ロイド)
上のスミスと似ておりますが、こちらがロイド。
このシンプルさの虜になる方も多いです。
15&16.white stripe&navy stripe
17.white stripe
18.linen stripe
19.brush check
20.Jack
21.patrick
ジャックとパトリックは良く似ておりますが、似ていないのです。
【番外編】summer time
横縞ですが、サマータイム!
夏の息吹を感じさせる、元気な色使いです。
今回はR&Dの「ストライプ」に焦点を当ててみました。
次は柄をまとめてみようかと画策しております。
「ブラッシュチェックはストライプじゃないよー!」
と思った方も多いと思いますが、デンズリーガーゼのストライプを紹介するのならば外せないでしょう!・・・ということで一緒にしてしまいました。
まだまだ魅力溢るる、オールドマンズテーラーの世界。
ストライプだけでも、本当に悩ましい位たくさんの数があり、その縞と同じ数くらい、誰かの思い出や、憧れがあると思います。
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愛を持って一点一点、所有者様の思い出と共に丁寧に査定させて頂きます。